「ハダカの日本」、Cambridge Gazette、Harvardから最近の便り

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このカラムで何度か紹介しているクリハラジュン(栗原潤)資料1, )さん、Harvard大学Kennedy SchoolのSenior fellowです。博識、何ヶ国語も理解し(たぶん「話す」もする)、本も資料も、その読み方もすごいのです。

The Cambridge Gazetteという彼の月報 を送って頂いています。毎月、これを読むのを楽しみにしています。彼の感性と知力が感じられるからです。彼が帰国するときに、時間を作ってもらって、お会いできるのはとても楽しみなのです。

今回の東日本大震災、津波のすさまじさ、本当に皆さんが悲しみを超えてがんばっています。でも原発事故への対応には明らかにいくつもの人的要因が見え見えです。何が背景にあるのかはよく理解出来ないとしても、何かヘンだと皆さんも感じ取っておられるでしょう。ウェブの威力はたいしたもので、いろいろな情報や、見方を知る、比べる、自分で選んで見ることが出来ます。

クリハラさんは海外で「個人の資格」で何年も活動しているからこそ、この10数年もの変わり行く日本の状況をよく感じ取れるのです。だからこそ、最近のCambridge Gazette のクリハラさんの意見は、母国日本社会のありかたにかなり手厳しくなっています。彼の愛国心から来る、日本への心の叫び、呼びかけともいえます。

昨日配信のCambridge Gazetteでは、今回の原発対応と危機管理、そして日本の「知的レベル」の高い人、社会的により大きな責任のある立場の方たちについての、あちらからの忌憚のない見方にも触れています。私も彼には同感するところが多いのです。

じっくり考えてみてください、いま、私たち一人ひとりのすべきこと、出来ることを。